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野宿は楽し、雨もまた良し » 1998 » 5月

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Archive for 5月, 1998

1998/05/23

大山・鳥取 98年

1998年 5月20日-22日

大山1 大山2

倉敷駅から伯備線の特急「やくも」に乗り根雨まで行く。
移動するにつれて大山の姿は刻々と変化する。
右の写真だとなだらかな登りに見えるのだが、この辺りは約8%の勾配。
この先には10%の勾配が待ち受けている。5分乗って、5分押して、10分休む。

ちっとも前に進まない。

大山国立公園 羽合温泉

左は国立公園の碑、車で通ると見えない感じ。この先で完全に挫折、引き返してしまった。
登り勾配 10%以上の連続は苦しい。きょうは夜露を避けて橋の下でキャンプです。

翌日の夕方は、羽合町の羽合温泉。右は町営の温泉。温泉の沸く町はうらやましい。

湖山池 鳥取砂丘

倉吉から輪行して鳥取へ。左は町外れの湖山池にある中島のキャンプ場。自転車族には良いキャンプ場だと思う。

鳥取と言えば砂丘、砂地は歩きにくいのでこの先まで行ってみただけで引き返す。やはり、広いのでした。

鳥取市街 白兎海岸

鳥取城跡から見た街、アンバランスな建物が建っている。
右は白兎海岸、童謡「だいこくさま」の碑。

5月 23rd, 1998




1998/05/09

四万十川 源流から河口まで

1998年 4月28日-5月7日

日程も一週間程度とも成れば、その内の何日かは雨に降られるものです。
GW中も例外では無い。
それでは早めに出て、日程も長くすれば天気の良い日が多いだろう、と安易な考えから4月28日にを出発の日に決めたのでした。
そして、期待通りに(?)、ずぶ濡れと相成りました。

4/28

三原・今治 国道フェリー

JR山陽本線の三原駅で自転車を組み立て荷物をセットする。
そこから国道2号線に出て東に、フェリー発着場まで行く。
10時20分頃到着。
次のフェリーは午前11時発。ジュースを飲みながらのんびりと待つが、ここで弁当を買うのを忘れたのに気付く。
近くにそんな便利な所は見当たらない。
途中、大手のスーパーを見掛けたが、時間も大して無いのでパス。

さて、フェリーには自転車が先に積まれる事に成った。
船の到着を待ち昇降口の近くで全ての到着車両が降りるまで待機。
大型のトレーラー等がゆっくりと船から出て来る。自転車は私のが1台だけ。
他の二輪も無し。自家用車とトラックがメイン。

フェリーは11時丁度に出港した。

沿岸の風景、工事中の本四連絡橋、島等をぼんやりと眺めながらフェリーでの時を過ごす。食事も船内で摂る。

12時50分、今治港に到着。

今治に到着し先ずは最寄りのコンビニで買い物、食料品とペットボトルの水を買う。
ペットボトルは以後水筒として旅を続ける事に成る。

いよいよ四国ツーリングの始まりだ。

国道は車が多いので平行して走っている県道のコースをとる。
県道を走って行くと今治バイパスの表示が見えた。
バイパスの終点から広域農道に成っている様なのでそちらへ外れる。
狭い二車線で交通量も多い。県道48との交差点を左折、次に県道144、しばらく走り国道11号へ出る。
道なりに辿って行くと西条市に入り加茂川に架かる加茂川橋の交差点から今回の難所となる国道194号に入る。
下流域の河川敷は広く、桜の木が沢山植えてあり花見のシーズンには賑わいそうな感じ。

石鎚山登山口に行く県道との分岐にある橋の辺りから徐々に登りの勾配が増してくるが、未だ此の辺は大した登りではない。

が勾配は徐々に増しているのに変わりはない。休みながら国道を進む。
山も深くなって行く。ふと右手方向、山側、を見るとサルが散歩しているではないか。
こりゃ偉い山の中に来てしまった。

右手方向、はるか下方の川沿いにチロルの森、地ビールが有るようだ。
この辺りでキャンプできると美味いビールにありつけそうなのだが、山道に外れてもテントが張れそうな場所は見当たらない。
仕方が無いので先に進む。チロルの森の看板を過ぎると道は1.5車線となる。
道路の付け替え工事が行われている。しかし100番台の国道が1.5車線とは先が思いやられる。
道路付け替えの為の橋脚部分にスペースを見つけたのでそこにテントを張る事にした。
早起きすれば工事の邪魔にもならないだろう。

4/29

ちょっと一休み

早起きしてパッキング。
川の対岸では工事の車両が活動を開始。こちら側には誰もこないのでだらだらと8時30分頃出発する。

2.5 Km位い進んだ所でトンネルの工事現場入り口に到着。
そこにあるヘアピンカーブを曲がると、なななんと激坂の始まり。

即、休憩。

この辺りから亀の様に進み兎の様に休む、お得意のパターン。
しばらく登った橋の上で休憩しているとフルサスMTBのお兄さんが元気に登って行く、唖然。
超亀モードで登っていると先のMTBがデヤーっと下って来るではないか。
頂上で折り返しダウンヒルを楽しんでいる様だ。
再び唖然。

11時25分、国道の最高地点にある寒風山(カンプサン)トンネルに辿り着く。
標高の表示が無いので不明だが1500 m位は有りそうだ。
約3時間で約13Km、平均時速4.3 Km/h。
このトンネルの向こう側は高知県だ。

さて、このトンネルが又凄い。
1.5車線、照明無し、路側帯無し、両側に反射版が有るのみ。
おまけに路面が濡れていて暗さに拍車をかける。
なんと延長は944.7m、ライトを点けて恐る恐る進むが、暗いので平衡感覚が怪しい。
ふらつく、、、恐い。

やっとの思いでトンネルを抜け、高知県側に。
本川村。山のこちら側は初めてだ。
ここには林道の分岐が有りトイレと駐車場、そして売店、寒風茶屋がある。さほど広くない駐車場は車でいっぱい。
ライダーも多い。
茶屋でお結び3個入りを買い昼食にする。

現在工事中のトンネルに関するパネルなども建っている。
なんと新しいトンネルは延長が4500 m位いに成る様だ。

さて、ここからは豪快なダウンヒルが始まる、、、予定だったのだが、そうは行かなかった。
豪快な下りなのだが路面は劣悪、直線部分短くカーブ多し。
おまけに、しばらく下るとトンネル工事と道路拡幅工事のため路面はダートのガッタガタ。

だっ、騙されたああああああああ!!!!!!!

まっ、しばらく行くと道は広くなるのだが、本川トンネルを出て吾北(ゴホク)村に入ると普通にアップダウンのある道に。
ここでR194にR439が合流する。

吾北村の中心部で国道は分岐。ここでルートをR439に。
数キロ行くと道が狭くなる。道路拡幅の工事をしている。付け替え工事とトンネル工事。
この辺りはどう見ても村道と言う感じ。見通しの悪い一車線の道だが交通量がまあまあ有る。

進んでは車をやり過ごし、又進むの繰り返し。
しまいにはだるくなったので引き返す事にする。

引き返すと、約6Kmも入り込んでいた様だ。
往復で12Kmのロス。

R194を約5Km南下し仁淀川沿いを通る県道を進み越知町に入る。
仁淀川は広い川だが普通に濁っている。今日はこの川の河原でキャンプ。

4/30

雨宿り??

天気が良いので河原で和んでいると10時を過ぎてしまった。
重い腰を上げ、さあ出発だ。

県道を仁淀川沿いに西進して行くとロードマップに出てないトンネルが有る。
最近竣工したようだ。トンネルは通らず旧道を川沿いに。
しばらく行くとR33に出る。R33を行き吾川(アガワ)村に入る。
再びR439が合流してくる。この付近も拡幅されていない様だ。
吾北?吾川間は狭い様だ。

ドライブイン引地橋を過ぎた辺りで天気が悪くなり始める、雨が降ったり止んだり。
ここからR439を通り仁淀村に入る。2車線の良い道がついている。
が、10キロも続かない。長いトンネルを抜け暫く行った頃から断続的に1.5車線となり太郎田の集落を過ぎる所から道は狭くなる。
おまけにつづら折りのきつい登り。

ヨサクはヨサク。ここから、ほとんど押しモード。
このスピードでは私の自転車に付けた距離計は計測不能に陥る。
2キロ?3キロの区間だと思うけど。

やっと辿り着いた矢筈トンネル。
トンネルの手前に四万十川源流部に続く林道の入り口がある。

ここまで来た所で雨が降り始める。
トンネルを抜け東津野村に逃げ込もうかと考えたが源流を目指す事にする。

この林道、登り区間、仁淀川村側は舗装されているが、かなりきつい登り。
大した距離では無いのだが押しモードでは遠い。
テントを張れる場所が無いかと辺りを見回しながら登るが、適当な場所は現れてくれない。
距離計も計測をサボっているので移動距離がつかめない。

そうこうしている内に林道の最高地点に達した様だ、下りが見える。
自転車に跨り下り始めるのだが、200mくらい行くと舗装区間が終わってしまった。
ここからが東津野村のようだが、表示は無かった。

ダートに成った所が不入山へと登る林道と源流部/東津野村に行く道との分岐点だ。
杉の木が1本、取り残されたように立っている。
少しは雨を妨げてくれるかと思い木の下にテントを張る。
不入山へ登る道は改修工事のため通行止め。
そして分岐点にある立て札には熊出没の情報有との注意書きが。

雨の中、小さなドーム型テントの有るとも言えない前室で夕食の用意をする。
ガスは楽だとつくづく思う、ガソリンなら着火時の炎でフライが丸焼けになりそう。
天気予報は明日も雨だと言っている。

5/1

四万十川源流の碑

昨夜来の雨は予報道理上がらない。
おまけに明日も雨だと言っている。
朝、早い内に車が1台走り抜けて行った。
撤収中にライダーが1人ダートを下って行った。

8時30分頃出発。かなり急なダートの下り。
引き続き押し(?)モード。
ブレーキを掛ける手がだるい。
5台くらいのバイクが下って行っただろうか。ライダー達は元気が良い。

かなり下った所で源流部へと続く林道との分岐に出る。ここから再び登りに成る。
引き続き押し。距離的には2キロ?3キロと言った所だろうが、不明。

11時頃、やっと四万十川源流の碑に辿り着く。
ここまでに更に数台のバイクが抜いて行く。
中には V-Maxも居たがほとんどはオフ車だ。車も登っている。

さて、源流まではここから歩いて25分との表示がある。雨の中、だるかったが「源流から」が今回のテーマである。行ってみる事にする。

連休前に源流への表示を整備した様で新しい標識が源流まで導いてくれる。標高1300mと書いて有った。

やっと今回のスタート地点「源流」に辿り着いた訳だ。

源流を後にし山道を下る。雨でぬかるんでいて滑り易い。林道の下りでは少しの区間ではあるが乗って降りる事が出来た。
歩くよりは楽だが、途中どうしても押さざるを得ない所も数箇所ある。
暫く行くとライダーが2人歩きで登って来た。
バイクを舗装の終わった所に置き歩いて来た様だ。暫くして自転車も2台登って来た。

ダートの終点まで出るとバイクが2台置いてある。先ほどの歩きモードのライダーのバイクだろう。FZR-1100とGSX-R750。これじゃ荒れた林道のダートはキツイ訳だ。

舗装に成り暫く下ると東屋が見えた。堂海公園。東屋で昼食兼雨宿り。
午後1時に成っていた。
ここに留まるのも手だとは思ったが、雨の中を出発する事にする。
細い県道を下りR197に出る。

雨宿りが出来るかと思い2キロ先の道の駅布施ヶ坂に行き掛けるが、道が下りに成って来たので引き返す。
ルートを大きく外れるがキャンプ場が有るらしい檮原町の太郎川公園に行く事にする。途中きつい登りを含む約15キロの道程。

6時頃到着。公園のすぐ下には道の駅梼原(雲の上)があり温泉もある。
そしてライダーズインもある。
屋根の下に有り付けるかとライダーズインで聞いて見たが今日、明日共に予約でいっぱいとの事。

きょうは公園でキャンプだ。風呂入って、ビール飲んで、飯食って、おやすみなさ?い。

5/2

きょうは完全に停滞。雨が止まないのだ。
ライダーズインで洗濯をさせて貰ったり、本を読んだりしてゴロゴロ、ダラダラと過ごす。

直ぐそばに温泉が在るので便利ではある。

5/3

午前中には雨も止んだ。が、テントの周りは水溜まりだ。
標高が高いせいか日は射してこないし、テントは乾いてくれそうも無い。

そうこうしている内に10時過ぎになってしまった。
荷物を自転車に積みキャンプ場を後にする。
公園の出口にある自販機でコーヒーを買い、道路の向かい側で売っていた大判焼を買い遅い朝食。
即休憩モードに突入。

トンネル(風早トンネル)の手前には日本の道百選の碑が建っている。
この辺りの山道は坂本竜馬が脱藩した時に通った道とか勤皇の志士の通った道とかが観光の売りの様だ、、、と思う。

さて、四万十川沿いの道に復帰するべく1日に通った道を引き返す。
途中、食料品を買い、道端の東屋で昼食を摂ったりし、四万十川沿いに通る県道19に入り大野見村に。
道はほとんどが1.5車線。
途中に天満宮前キャンプ場が有りかなりのテントがひしめき合っていた。

県道沿いに下った芹沢付近の下りで前輪がパンク。
最初は自転車がスリップしたのかと思ったのだが、右にズリズリ、左にズリズリとなったのでパンクと判断。
何とかこけずに済んだが、ヒヤッとさせられた。

窪川町との境付近で川の対岸に良い河原を見つけるがアクセスが不明。
付近に橋はない。
ぽつんとテントが一張り。
モトクロスのコースも有り1人だけ走りまわっていた。
まだ時間も早いので先へと進む。

窪川町に入ると川は南に流れ始める。
川の両側に道があるが、県道19側を走行。
キャンプに適した河原は見当たらない。
暫く下った所に堰があり、対岸の河原にキャンプ場らしき設備が見える。
テントが2張り。

少し通り過ぎたとこにある橋を渡り堰の所まで引き返す。
三堰キャンプ場の表示。
トイレから離れた堰の下流側にテントを張る。
自転車で先ほど渡った橋の方向に引き返し酒屋でビールを。

先ずはビールで一休み日。
5時半と少し早いが、ビールを飲みながら夕食の用意を始める。
天気が良いとビールが美味い。

5/4

ダム

朝霧の為かテントが濡れていた。
フライシートは裏側も結露している。乾くのに時間を食い出発はいつも通りの10時過ぎ。

橋を渡り対岸の県道19を窪川まで。
一級国道と鉄道の駅が有る為か街は大きい。
商店街の文具屋で大き目のクリップを購入。
暫く行った所にホームセンターを見つけたのでパンク修理用のパッチを補充。
ついでにチェーン用にオイル、ホイールを洗う為のブラシも買う。
隣接するスーパーでパンと牛乳も。

ここからは国道381が川沿いに通っている。暫く行った橋の所で対岸を通る道を見つける。少し引き返しそちらを行く事にする。平行して土佐くろしお鉄道が走る。窪川駅の隣、若井駅付近まで行き橋を渡り再び対岸の国道に出る。

国道は窪川町と大正町の境をトンネルでショートカットするが川沿いに道が有るのでそちらに進む。家地川にある家地川ダムを渡り暫く行くとR381に出る。道の駅四万十大正に寄るがアイスクリームは無い様だ。何故かアイスクリームが欲しかったのだが。

R439の分岐を過ぎ十和村に入り暫く行くと対岸の遥か下に手ごろな河原が見えたので少し早いがそこにテントを張る事にする。手前に見えた轟き公園のキャンプ場はいっぱいだった様なので直ぐ先に有る有名な三島キャンプ場も多いだろうと考えたからだ。茅吹手と言う所で沈下橋を渡り河原に出る。河原には地元のファミリーキャンパーのテントが一つ有った。3時半頃だったろうか。ううっ、きょうはビールが無い。

5/5

何時から降り始めたのか雨。降ったり止んだりしている。

こんな日の雨はサイクリングをつまらなくする。単なる移動以外の何物でもない。雨に濡れた道。雨に濡れたキャンプ場。雨に濡れてペシャンコになった江川崎の鯉のぼり。雨に濡れたカヌー館。特に鯉のぼりは楽しみにしていただけに全くの興ざめ。

こんな日は訳も無く哲学してしまう。私はいったい四万十川に何を求めていたのだろうか。人は何を考え、住み、生きているのだろうか。etc.etc.

この辺りに成ると河原も広くキャンプに適した場所が多くあるのだが、つい走りすぎてしまう。R381からR441へ。途中から川沿いの県道へ。そして、とうとう中村市に出てしまった。

街を通りすぎてR321を足摺岬方向に少し行き土手の下の河原にテントを張る。国道を行く車の音がうるさい。ビールさえも不味い。気温が低いせいだろうか。

5/6

足摺岬入り口

ゴールデンウィークも終わった6日、なぜだか雨も上がった。きのう晴れていて欲しかった。

河口から約6キロの地点の土手下に張ったテントを撤収し出発。何故だか早起きしたので時刻は7時半だった。雨は降らぬが空はどんよりとしている。早朝顔を出していた太陽も隠れてしまった。テントは乾かせない。

R321、サニーロード。ほとんどは狭い二車線。途中、地図に無い橋が四万十川を跨いでいる。広域農道とある。とりあえず橋だけ完成して渡れる様に成っているようだ。帰りに渡って見よう。

さて、国道は河口手前2キロの地点で内陸に入り峠越えの道に。急峻な登りではないが、かなり長い。車ではあっと言う間だろうが。峠を新伊豆田トンネル(延長
937 m)で越え土佐清水市に入る。

旧伊豆田トンネルを通る旧道はかなりの難所の様だが、通ってないので詳細は不明。トンネルを抜け下ノ加江で再び海岸沿の道路と成る。この辺りも土佐湾なのだろうか。

どちらかと言うと太平洋の方が気分的には合うのだが、特に理由は無い。ここから以布利まではアップダウンを繰り返す海沿いの変化を楽しめる道が続く。

途中、大岐海岸などを経て南下を続ける。ちらほらとお遍路パッカー(?)を見かける。デイパック、大型ザック、カート、とスタイルは色々だ。しかし、お遍路姿は共通している。これ着てなければお遍路に見えないからなのだろうか。そうでなければバックパッカー/ヒッチハイカーに見えてしまう(?)。

国道は以布利港を過ぎると清水港への峠越えの道となる。アプローチはかなり急峻であり、おまけに狭い2車線で交通量も多い。後ろから来る車、特に大型車、を警戒しながら登って行く。1キロに満たない登りではあろうが、長く感じる。

ここで告白すると、足摺岬には以布利から県道に入るつもりだった。が、分岐が分からず通り過ぎてしまった。

清水港から足摺半島の西側を通る県道に入る。約1キロ先の交差点で少し迷う。表示に慣れないせいだろう(と、言うよりも、単なる方向音痴)。左に行けば半島の東側に、直進して左に行けば足摺りスカイライン、直進すれば西海岸周りで岬に行ける。中浜の表示を頼りに直進する。

約5キロの区間は拡幅された新しい道が続く。それを過ぎれば 1?1.5車線の道となる。半島の南側の道はカーブも多く走り難い。特に集落を抜ける道は1車線で対向車が来ると恐い道である。サニーサイドホテル辺りから道は広く成ったり狭くなったりする。足摺りスカイラインが合流する手前から広い道に成る。

さあ、やっと足摺岬だ。国民宿舎あしずりから展望台の方向へ自転車を押す。ここからは遊歩道となっている。展望台下の売店の前に自転車を置き灯台まで歩いて行く。椿のトンネルが高湿度無風の日には鬱陶しい。灯台の前で証拠写真の撮影なのだが、三脚を自転車に置いて来てしまい灯台だけの撮影となってしまった。

次に展望台に上がってみるが見えるのは海と山。あまり面白くはなかった。展望台の下の部分は猫達の宿となっていた。降りている時に手に竹輪を持ったおばさんが登って行った。ここでヤットアイスクリームならぬアイスクリンに有り付く。暑いので何故だか美味い。

岬を後に出発する。半島の東を県道沿いに北上して行く。鬱蒼と繁る樹木に覆われた狭い山道が続く。

さて、すんなりと以布利で国道に出るはずだったのだが、道成りに走って行くと清水港に出てしまった。国道の峠を越えるつもりはないので引き返して分岐を探す。国道と違い大した登りも無く半島の付け根を反対側まですんなりと通過する。そしてカーブの手前の「四国の道」の表示に従い左の山道に入る。単なるグニャグニャの山道。清水港から国道で引き返した方が断然お得。

この道は国道にあるトンネルの東(北)側の下りに出る。この辺りから再び雨が降り出した。この後、空は降ったり止んだりの天気となる。国道を北上。途中、大岐海岸で再びアイスクリンを。下ノ加江から国道から外れて海沿いの道を通る。港には鰹漁の漁船がズラリと並んでいる。

ここを過ぎると大きな鰹節の工場が一つ。工場の外には籠に入った鰹が摘まれている。これから乾燥するのだろうか。道路を隔てた広場には燃料の薪が山積みされている。ここを過ぎてしばらく行くと布と言う集落でここにも港が。船は少なかった。ここから1
?1.5車線のアップダウンのきつい道となる。

途中、岬へ行ってみる。休憩所/展望台があるらしい。休憩所の表示がある所はただの空き地。ふと山側を見ると石段が。其の先に鳥居が見える。はて、この上なのだろうか。と、登ってみる。かなり高い所に社と展望所が。石段を登った所で野良犬に吠えられる。

石段の下で燃料補給。不味いパンとチーズを流し込む。この岬は一周できるのだが展望が開けてないので引き返す。その方が近い。

小雨の中アップダウンのきつい山道を北上して行く。途中、酒屋を見つけるが、まだ今日のねぐらを決めてないので通り過ぎる。しばらく走り坂を下った所で砂浜に出た。トイレと東屋も見える。ここに決まり。大名鹿の浜。この時点ではその先にキャンプ場(山みず木キャンプ場)があろうとは知る由も無い。

荷物を東屋に置き、早速ビールを買いに引き返す。ビールを飲みながら夕食の準備。雨は上がりそうに無く逆に激しさを増して行く。朝夕は雨が多い。日が暮れてから東屋の中にテントを設営。道路脇なので車が通ると気になる。

5/7

並??駅

昨夜からの雨は降り続け上がる様子はない。

今日は中村まで行けばそれでおしまい。後は帰るだけだ。中村までは15キロ無いだろう。のんびりと撤収を行う。通学の自転車/スクーターが走って行く。通勤の車も。

しばらく行くとキャンプ場の表示を見つける。山みず木キャンプ場、ホエールウォッチングの浜、とかなんとか。チョット失敗したな、ここなら車に煩わされなくて済んだろうに。雨宿りが出来たかどうかは不明だが。

と、思っている内に国道に出てしまった。昨日見た橋を渡って下田の方に行ってみる。橋の部分だけ完成して居り両側の道路は工事中。狭い2車線の県道に出て河口の方向に。トラックが多く鬱陶しい。突き当たりの海浜公園は改修工事中。海を見ても天気が悪いので感動は無い。一応、川の河口まで来た訳である。源流から河口までの予定は消化。

海に向かって左側の高台に公園が在る様だ。これが「とまろっと」だろう。雨で展望も期待出来そうに無いのでパス。中村まで引き返す。駅前に出たのが午前10時頃。

10時58分発の南風12号に間に合うのだが、次の南風14号13時発に乗る事にする。先ずは喫茶店に入りモーニングに有り付く。次に駅前のセブンイレブンに行き荷物をダッフルバッグに詰めて宅急便で送る手続きをする。ついでに弁当を買う。身軽になった自転車で駅まで引き返し今度は自転車を輪行袋に。駅の待合室で弁当を食べ特急の来るのを待つ。

乗車券は土佐くろしお鉄道(中村?窪川間)とJR(窪川?福山間)の二枚。土佐くろしお鉄道の乗車券は昔国鉄時代に使っていたような硬い紙の如何にも切符という懐かしいやつだ。それと特急指定席券と合わせて計3枚。

流石に平日の昼である。指定席は30%の乗車率といった所であろうか。鉄道は海岸線には出ず景色は楽しめない。高知を過ぎると、モロ山の中を突っ切るように路線は延びている。

特急から見る大歩危、小歩危は大した事も無く過ぎ去って行く。途中、何でこんな山の中にと言う様な駅が在ったが、単に視界が遮られていただけなのかもしれない。

琴平、多度津と止まり、丸亀は通過。瀬戸大橋に差し掛かる。進行方向左手には靄の中に浮かぶ瀬戸内海の島々が幻想的な風景を描き出している。こんな天気だから見られるのだろう。

右側は大した眺めではなかった。と思っている内に児島着。岡山駅の手前で擦れ違いの為4分の停車。

やっと到着したところで駅前のカメラ屋さんに撮影したフィルムを持って行く。

さて、ここで、この旅は終わりにしよう。

5月 9th, 1998


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