北海道 98年夏 Part 2
1998年 8月6日-9月25日
Part 2は千歳空港から始まる
到着時は生憎の空模様であったが、翌日からは良い天気と成った。先ずは北広島のキャンプ場で一泊した後、一気に120Km走り抜き、ここ秩父別町の公園内のキャンプ場へとやって来た。
写真だと読み難いけど「鐘のなるまち」と書いてあります。何処かでそう書いたパチンコ屋を見た事があるのでチョット可笑しかった。公園と道を隔てて直ぐに町営の温泉が在り便利なキャンプ場だった。
ここから一気に日本海側に抜ける。
留萌からオロロンラインで一気に北上する、と言う目論見である。が、しかし、事態はそう簡単には行かなかった。最後まで向かい風につきまとわれてしまったのである。
水平線に微かに見えるのは天売・焼尻島。余裕があれば寄りたかったが、向かい風で疲労困憊&奥尻島での雨もあり、島はパス。
8月の北海道はツーリストで賑わう。
自転車、モーターサイクル、車、バス、電車。思い思いのスタイルで涼しい夏の北海道を満喫。
ここ、オロロンラインではトライアスロンも開催される為、トーレーニングのロードレーサーも多く走っている。
こちらはキャンプ道具一式を積んだ重装備。抜かれっぱなしである。
水平線に微かに見える天売・焼尻島を左に見ながらの北上は続く。余裕があれば寄りたかったが、向かい風で疲労困憊&奥尻島での雨もあり、島はパス。
この向かい風には最後までつきまとわれてしまった。
オロロン鳥のモニュメント。
絶滅寸前の種はコンクリートで保存か?
しかし、悪趣味な事である。天気も良く、気分も良いから許せるけど・・・。
でも、向かい風は収まらない。下り坂でも漕いでないと押し戻されてしまいそう。
と言うのはチョット大袈裟だけど・・・。
旧国鉄かJRの廃線跡に残る高架部分。
鉄橋は取り払われていたが高架は残っていた。チョット見には水路の様に見えなくもない。しかし寂しい光景ではある。
列車が偶に通ると気分的にも違うのだろうが・・・。
天塩から更に北上を続ける。
写真は北緯45度地点を示すモニュメント。ここはサロベツ原野の海側の道。
空模様はさほど良くは無く、利尻・礼文は見えない。これが見えれば気分も違うのかも知れないが、見えると逆に距離が縮まらない事への苛立ちが募るのだろうか。
相変わらずの向かい風である。
やっと来ました稚内。
防波堤ドームの下にもテントが散見される。
天気は下り坂。スーパーで買い物を済ませ、外に出たら雨が降り始めた。
きょうは空港の側のキャンプ場で泊まる予定。
ここは最北端の地、宗谷岬。
流石にお盆休みの時期。記念写真は撮れそうも無い。
丘の上に登り、最北端の碑の周りの光景を見下ろしながら昼御飯とする。
クッチャロ湖畔のキャンプ場。
温泉も近く、かなり人気のキャンプ場の様だ。オマケにお盆。まだ少し見える芝はこの後、少しずつテントにより隠されて行くのであった。
花火を揚げ騒ぐ連中。音に驚き泣き叫ぶ子供。まさに難民キャンプ状態である。それが分かってて来る方も来る方ではあるが・・・。
紋別を過ぎ、サロマ湖を通過し、網走へと向かう。
写真は能取湖沿いの鉄道廃線跡地を利用したサイクリング道路。
勾配も列車用に緩やかで、車に悩まされる事は無いのだが、風情に欠ける様な気がする。長い直線が珍しかったので記念撮影をしてみた。
オホーツク海側でも向かい風だった。完全に逆周りをやらかしたらしい・・・。
網走から女満別を通り美幌町のキャンプ場へ。
翌朝は雨が上がらなかったので2泊してしまった。
ここから、長いだらだら登りの国道で美幌峠を目指す。今回、始めての名のある峠だ。お気楽をモットーとしていたので峠は避けていたのだが、屈斜路湖は外したくなかった。また、自然と峠を目指す様でもある。
これはサイクルツーリストの習性であろうか。
屈斜路湖、和琴半島のキャンプ場。
直ぐ側には露天風呂が在るが、チョット入れないなぁ。辺りから丸見えなのだ。洗い場も無いし。
半島を少し行くと無料の共同湯がある。ここの湯は熱いと温度調整が厄介で、更に温泉成分の刺激からか、足先にジンジンと刺激が走る。結局はタイミングの問題なのでしょうか・・・。
中標津を過ぎて次ぎに向かう派尾岱沼。
北海道と言えばヒグマとシカとキタキツネ。離れて見る子ギツネは可愛いもんである。
これで悪さをしなければ人畜無害なのだが、油断大敵。
カラスとキツネにご用心あれ。
ここは尾岱沼のキャンプ場。どうもキツネが住み着いてる様だ。
尾岱沼からの観光コースは何と言っても野付半島。
やはり有名なトドワラは見ておきたい。
先ずは灯台までと思い、トドワラを後回しにして先に行く。が、直ぐ先のカーブを曲がった所で急に気温が下がった。
と思いきや、雨が降り始めた。
雨はだんだんと激しくなり、トドワラのレストハウスに引き返した頃には土砂降りと成ってしまった。
どうせ濡れるのだから、と思い、雨の中、トドワラ見学に赴く。
尾岱沼青少年旅行村キャンプ場。
いったい何泊したのだろうか。雨が降ったり止んだりと天候が不安定な事も手伝ったのだが。
この、どこと言って取り柄もないキャンプ場、妙に居心地が良い。店や温泉は2Km程度離れているのだが、自転車だと散歩コースだ。グレ電通信は標津の町まで出掛けなくては成らない。だが、それも楽しい。
天気が良ければ国後や知床半島が遠望できる。
やっと重い腰を上げて先に進む事にした。
別海町のキャンプ場を経由して、一路、根室を目指す。
風連湖畔で一休みしてパン等を齧っていたのだが、ここはやたらと蚊が多い。それも大きいやつ。
ここから、根室市キャンプ場に行ったのだが、蚊の大群には悩まされた。
根室では友人の家で世話に成った。
そこをベースに根室半島をのんびりと廻ってみる。
落石岬への道は激坂だったのでパスし、下の海岸で暫く和む事にした。しかし、足は岬へと向くのである。岬にはゲートがあり、そこから歩いて先端まで行く様だが、時間的に余裕が無かったので結局、先端までは行かなかった。
日本最東端の駅 東根室駅。
根室、と言えば最東端の地、納沙布岬が思い浮かぶ。が、ここにはもう一つの最東端がある。JRの駅、日本最東端の駅「東根室駅」である。
北方領土の絡みで納沙布岬を日本最東端とするのは問題があるのか、宗谷岬程の賑わいは無い様に見受けた。
この、日本最東端の駅、何の変哲も無い寂しい無人駅である。根室本線とは言え、特急列車は釧路まで出なければ無い。釧路?根室間を通称、花咲線と呼んでいるが、文字通りのローカル線的佇まいである。
実は、この花咲線、乗ってみたかったのだが、この年、数日後に通過した台風で不通に成ってしまった。一番魅力的であろうと思われる海岸沿いの路線は波に洗われて土手毎無くなってしまい、其の区間はバスで代行運転と成ってしまった。更に一週間後、もう一つの台風が通過、踏んだり蹴ったりである。
知床峠から望む国後島。
この画像では分かり難いのだが、はるか向こうにポツンと見える出っ張りは国後島の風景である。知床峠より見た図。
自転車では無く、根室の友人と一緒に車できました。
納沙布岬灯台。
なんだかんだ言っても、やはり最東端の地である。納沙布岬は外せません。
自転車もキャンプ道具が無ければお気楽にあちこち行けるもんですね。でも、あまりのんびりとは出来ませんが。帰り道の時間はしっかりと把握しておかないと、油断してると、直ぐに日が暮れてしまいます。
と、唐突ではあるが、ここで終わる (^^ゞ
9月 30th, 1998